夫婦問題は誰に相談すべき?カウンセラーに相談すべき理由を解説
ほとんどの夫婦というものは、外からその実情は見えにくいもの。うまくいっていそうな夫婦でも、必ず何かしら問題を抱えています。
ただ、夫婦の問題はとてもプライベートで、なかなか人に言いだすことができません。
特に浮気に代表される「異性問題」など、「ダメな夫婦と思われたらどうしよう・・・」と気になってしまい、気軽に相談できませんよね。
そんな時にこそ、カウンセラーに相談して欲しいのです。
近年、夫婦問題カウンセラーに相談する人は増えています。問題が小さいうちに相談していただくことで、ほとんどの人が関係の修復に成功しています。
また、関係修復が難しいケースでも、自分では気づけなかった「選択肢」を教えてもらうことができるので、カウンセラーを有効に活用していきましょう。
目次
単純ではない夫婦の問題
夫婦問題と聞いて、どんなことを思い浮かべますか?
すぐに思い浮かぶものとして、浮気や不倫といった「異性問題」があるでしょう。
性格の不一致、金銭感覚の不一致、姑(親戚)問題、育児や子育て、モラハラ、DV、ギャンブル依存などなど、多岐に渡ります。
しかし、夫婦の問題は、こうしたわかりやすいものだけでないでしょう。
実は夫婦間の問題というのは、些細な日常の積み重ねだったりするため、自分でも何が問題なのかわかってない人も多いのです。
なにかはっきりしないストレスであるからこそ、気づかぬうちにストレスを溜め込み、あることがきっかけで爆発してしまうというわけです。
これを読んでいるあなたにも心当たりがあるのではないでしょうか。
なぜ夫婦問題を相談することが大切なのか
日々の不満の積み重ねが「夫婦問題」として噴出してきます。
複雑に絡み合った問題を、夫婦2人だけで解決しようとすると、必ずといっていいほど、喧嘩が発生してしまいます。
というのも、お互い「問題の捉え方」が異なっており、共有することが困難なケースも多いからです。
あなたは「相手の方に原因がある」と思っていても、相手も同じように「あなたの方にも原因がある」と思っていることも多いのです。
こうした状態でいくら話し合いをしても、平行線のまま、なんの進展もないでしょう。
だからこそ、夫婦カウンセラーに相談するのです。
夫婦が抱える問題は共通点がある
この仕事をしていると、「プライベートな夫婦の問題なんか他人にわかるの?」というご意見をいただくことがあります。
もちろん、それぞれの問題をすべて理解することができるなど思っていません。
また、夫婦のあり方は、それぞれである「こうあるべき」などというモデルは存在しません。
どんな夫婦であれ、お互いがそれで良いと納得しているのであれば、それで良いのです。
しかし、不思議なことに、夫婦が抱える問題というのは、似通ってくるもの。
「こんな問題がある夫婦は私たちだけなんじゃ・・」と思っていても、同じような問題を抱えている夫婦は必ずいます。
私たち夫婦カウンセラーは、夫婦が抱える問題をこれまでたくさん見てきました。
そのため、具体例に即して、「問題を抱える夫婦がどのように解決したのか」ということアドバイスすることができるというわけです。
もちろん、すべての問題について、相談者ご本人が望む解決になるとは限りません。あくまで私たちができるのは「アドバイスとお手伝い」だと考えてください。最終的にどうするのかを決めるのは、あなたたち夫婦ということを忘れないことが肝心です。
ただ相談を聞くだけではないカウンセラーの役割
カウンセラーの役割は、ただ相談を聞いてアドバイスをするだけではありません。
問題を抱える夫婦は、きちんと2人で話し合うことができなくなっています。
いざ、2人で話しそうと思っても、感情的になり、話し合いにならないことがしばしば。
そんな時、カウンセラーを間に入れることで、スムーズにいくことがあります。
第三者がいることで、お互いの意見を客観的に判断することができ、冷静に話を進めることができるというわけです。
カウンセラーという家族・友人など距離が近くない「赤の他人」だからこそ、意外に本音が話せたりするものです。
とあるお店で知り合った人に、プライベートなことまで話してしまったという経験がある人も多いのでは?(お酒のおかげもあったりすると思いますが)
当然ですが、カウンセラーは守秘義務があるので、話した内容が外に漏れることはありません。
離婚という選択肢は常にそばに置いておく
いくらあなたが努力をしても、相手が変わる気がないのであれば、徒労に終わる可能性もあります。
離婚となれば、相手との話し合い、財産分与、引っ越し、転職(就職)などなど、クリアしなければならない問題も多いですが、選択肢として考えておく必要があるのです。
なぜなら、「離婚できる」と思っておくことで、気が楽になる部分があったり、あなた自身の気持ちが救われる面があるからです。
もちろん、夫婦カンセラーとして、直ちに離婚を推奨することはしませんが、「常にそばにあるもの」と考えてもらうようにしています。
子供の存在は大切だけど・・・
お子さんがいる夫婦では、最大の問題として「親権」が入ってきます。
子供のためを思うなら、夫婦一緒に育てていくのが良いに決まっています。
ただ、冷え切った夫婦関係なら話は別です。子供は大人の想像以上に、夫婦仲を敏感に察しています。いくら取り繕っても、子供にはバレているのです。
そうした、環境は子育てをしていくには逆効果です。思い切って離婚をし、面会などで子育てに協力できる関係を構築する方がずっと良いのです。
子供の問題は、夫婦関係をより複雑にしてしまいます。離婚となれば、なおのことです。こうした問題をクリアできず、精神的に追い詰められる女性が多くいるのも知っています。だからと言って、無理に夫婦関係を続けていけば、あなたが倒れてしまいます。
親権や養育費、財産分与などの話は、法律的な話にもなってくるので、揉めそうな場合には早い段階で弁護士に相談するのが良いでしょう。
実際に暴力を振るわれている場合は逃げることを第一に
いくら2人での話し合いが重要と言っても、家庭内暴力(DV)がある場合は別です。
実際に、暴力の被害にあっている場合は、すぐにでも逃げる手段を考えてください。これまでの私の経験から、その環境に居続けても、改善される見込みは少ないので、すぐにでも家を出るべきです。実家がある人は、実家に避難するのもいいでしょう。
そうした場所がない、金銭的に厳しいといった方は、女性用シェルターなどもあります。役所などの行政や、離婚を専門としている弁護士に相談してください。
できる範囲で取り組んでみて欲しいこと
インターネットで「夫婦問題」などと検索してみると、様々な記事を見つけることができます。
記事中には、夫婦問題を解決するには、
- 相手のことをさりげなく褒めてみる
- 夫婦で「今日の出来事」について話し合う時間を持つ
- どうしたら夫婦関係が良くなるのか伝えてみる
- お互い感謝の気持ちを言い合うようにする
といったことが重要だというものが散見されます。
これらは夫婦関係を継続していく上で重要だと思い一方で、これだけで夫婦の問題が解決されるわけではありません。
重要なことは、「あなたたちの夫婦のあり方」を模索することです。無理にテンプレートに合わせる必要がないのです。
しかし、「自分たち夫婦のあり方」など、簡単に見つけられるものではないでしょう。
だからこそ、多くの夫婦の悩み相談を受けてきたカウンセラーに話を聞いてみるのは非常に有効なのです。
カウンセラー以外に、客観的に話を聞いてくれる人がいるならその人に相談するのも良いでしょう。
一番良くないのは、一人で抱え込み周りが見えなくなる状態です。
少し顔を上げて、ゆっくり考えてみてください。あなたを助けてくれる人は必ずいるはずです。
夫婦の関係に悩み苦しんでいるというのは、まだ諦めていない証拠です。本気でダメだと思っている人は、「今の夫婦関係を改善したい」など思わないのです。
1人で悩み抜いて良い答えが見つけられる人もいるでしょう。それはその人の努力の賜物であると同時に、とても運が良かったとも私は思います。だから、私はカウンセラーに相談することを無理強いするつもりは一切ありません。
ただ、わかって欲しいのは「どんな夫婦にも必ず問題がある」ということ。「夫婦カウンセラーに相談するのは決して恥ずかしいことではない」ということ。それがわかっていただけたら、あなたは問題解決するための一歩を踏み出していますよ。