夫婦関係

夫婦喧嘩を長引かせない!すぐに仲直りするための方法

夫婦喧嘩を長引かせない!すぐに仲直りするための方法

どんなに仲の良い夫婦でも、喧嘩はつきものです。夫婦も人間関係である以上、常に円満というわけにはいきません。

でも、人生を共に過ごしていくパートナーである以上、長引かせずにすぐに仲直りしたいもの。

夫婦喧嘩を早期に解決するには、「やるべきこと」と「やってはいけないこと」がはっきりしています。

これを理解していないと、喧嘩を無駄に長引かせることになってしまうので要注意です。

夫婦喧嘩をゼロにするというのは現実的ではありません。重要なのは、喧嘩になった時に、いかに早く仲直りできるかということです。
この記事で解説することを実践すれば、これまで長引いていた夫婦喧嘩も早期に解決できるようになるでしょう。

夫婦喧嘩の原因は?みんなどんなことで喧嘩してる?

夫婦喧嘩の原因と言えば、どのようなことを思いつきますか?

夫婦カウンセラーである私の元にも、夫婦喧嘩の相談は非常に多いです。

もちろん、個々の事情によって差はあるものの、夫婦喧嘩の原因は、おおむね以下の4つに分類することができるでしょう。

  • 金銭問題
  • 家事・育児問題
  • 性格の不一致
  • 異性関係(浮気など)

この記事を読まれている方の中にも、自分の喧嘩を振り返って、思い当たるのではないでしょうか。

ただ、喧嘩の原因は、根本的に解決できるとは限りません。

浮気のような明らかに一方が悪いケースもありますが、子育てに対する考え方やどうしても性格で合わない部分があるなど、双方に問題があるケースも少なくないのです。

喧嘩の原因が「別のところ」にある場合も

また、喧嘩の原因が「夫婦の間」にないというケースもあります。どういうことでしょうか。

以前、「最近夫と性格が合わないことがわかってきて、夫婦喧嘩ばかりしている」という相談者さん(以下、Aさん)がやって来ました。

どういうことかと言うと、Aさんは最近パートから契約社員になり、これまで以上に夫婦で家事を分担することになったけど、夫の片付け方が気に入らない、家事の考えた方が異なる、生活スタイルが合わないことがわかってきたそうです。

最初に会ったときには、性格の不一致を理由に離婚する気満々でした。

少し興奮気味だったこともあり、なだめながら少しずつ話を掘り下げていくと、Aさんは「前よりも仕事がうまくいってないこと」を話してくれました。

簡単に言えば、Aさんは契約社員になったことで、これまで以上に大きな責任を課せられ、周りにもそのことを相談できず、ストレスを溜め込んでいた。それに自分では気づかず、家庭という感情を出しやすい場所で、夫にぶつけているということが判明したのです。

私はこのことが夫婦喧嘩の原因だと思い、Aさんに「仕事の量を減らすよう」アドバイスしました。すると、それ以来夫婦喧嘩がめっきりなくなり、前のような関係に戻ることができたようです。

このように、原因を勘違いした夫婦喧嘩も意外と多いのではないかと思っています。

そのため、私が喧嘩に関して相談を受けた時は、原因を真に受けず、こまかな聞き取りをおこなうようにしているのです。

私は離婚を考えるような喧嘩を除けば、喧嘩の原因自体はさほど重要ではないと考えています。どんな夫婦であっても、人間と人間の付き合いである以上、喧嘩はします。
また、原因だけに注目しても解決しないケースがあるからです。家庭以外での不満やストレスなど、自分の心理状態も大きく影響するものです。
夫婦として関係を続けていきたいと考えているなら、喧嘩が起こった時に長引かせずに解決すること。それが夫婦円満のコツです。

夫婦喧嘩を長引かせない!早期に解決する方法とは

喧嘩は誰が相手であっても、気持ちの良いものではありません。

喧嘩をしてしまったのなら、できるだけ早く仲直りすべき・・・そんなことはわかっていても、どうやって仲直りしてよいのかわからず、ついつい長引いてしまうのが夫婦喧嘩です。

夫婦喧嘩を早期で解決するには、あなたが落ち着くことが何よりも大切です。感情が高ぶってしまい、どうしようもない場合は外に出て頭を冷やすなどしてください。

いいですか。無理にでも自分に言い聞かせ、頭を冷やすのです。

以下では、それを前提に話を進めていきます。

どちらが「間違っているか」は追及しない

まず、仲直りをするのに「どちらが正しい」あるいは「間違っている」という点は重要ではありません。

これをやり始めたら、喧嘩が泥沼化するだけ。たとえ、客観的に見て「あなたが悪くなかったとしても」です。

もし、相手が悪かったことを追及し始めれば、素直に謝ろうと思っていた相手もムキになり、必ず言い合いになります。その結果、弾みで言う必要もないことまで言ってしまうものです。

自分がその立場になって考えてみればわかると思います。反省して謝ろうと思っていた矢先、相手から自分の非を責められたら、どう思うでしょうか。

私自身の経験を振り返ってみても、夫婦喧嘩でどちらが「正しい・間違っている」をはっきりさせてよかったことなどありません。

その場では、自分の正しさが証明されたようですっきりとした気分になることができますが、後々むなしい気持ちになったことはありませんか。

このような行為は、絶対にしてはいけないのです。

いきなり謝ろうとしない!「普段通り」を心がける

夫婦喧嘩を早期に解決する一番の手段は、すぐに謝ってしまうことです。

でも、これができずに困っている人がどれほど多いことか。

そんな人には、まず自分の喧嘩を振り返ってみてください。怒りの気持ちというものは、意外と持続するのが難しいと思いませんか。

昨夜激しく夫婦喧嘩をして、翌朝同じテンションで喧嘩するのは難しいでしょう。ちなみに、私はできません(意外とすぐ忘れてしまうので)。

ただ、残念なことに、時間が経過すれば怒りの気持ちは収まっていくのに、「気まずさ」だけは消えることがないのです。謝るタイミングがなくなるというだけでなく、家が居心地の悪いものになっていきますよね。

そうなると、相手と生活することが苦痛に感じ、本気で別れを考え始めます。

だからこそ、私が夫婦喧嘩の相談を受けた際は、無理やりにでも普段通りの生活を心がけるようお伝えしています。

具体的には、以下のことを「あなたから」やるようにしてください。

  • 必ず挨拶をする
  • 簡単な受け答えで済むような話を振ってみる
  • スキンシップをとってみる

「夫婦喧嘩をしたあとなのに、こんなことして大丈夫?」と質問を受けますが問題ありません。挨拶や話しかけられて無視するのは意外と難しいもの。挨拶や会話の弾みで謝るきっかけが生まれます。

また、スキンシップをとってこられると、最初はわずらわしいと思っても、続けるうちに耐えられず笑ってしまい、そこでお互い謝るきっかけが見つかるということがあります。

たとえ、1回でうまくいかなかったとしても、夫婦でコミュニケーションがとれるので喧嘩が長引くということにはならないでしょう。

これは私自身の実体験でもあります。もちろん、1人で過ごしていても、時間が経てば冷静になるものです。
でも、喧嘩した相手と無理にでもコミュニケーションをとっていると、喧嘩をしていたこと自体がバカらしく思えてくるのです。そうなってしまえば、こっちのもの。たとえ相手が悪かったとしても、そんなことがどうでもよく思え、自分から謝ることもできるでしょう。
きっかけは自分からつくっていくものです。

「離婚」という言葉は冗談でも言うべきでない!

夫婦喧嘩になった際、ついつい口がすべって「離婚する!」なんて言ってしまった経験はありませんか。

本気でないとしても、「離婚」というワードは絶対に出すべきではありません。

その理由としては、あなたが冗談で言ったとしても、相手にどう受け取られるかわからないからです。

感情的になれば、「離婚」という文字が頭をよぎります。ただそれを言葉にしてしまえば、相手は「あ、離婚を考えていたんだ。そうなんだ」というように、離婚という選択を本気で考えてしまう恐れがあるのです。

もちろん、離婚が悪いとは私自身思っていません。

冷静に考えた末に離婚を選択するのであれば、私は心から応援したいと思っています。

ただ、一時的な感情的選択で離婚を選んで良かったという人は見たことがありません。まずは、自分の中で、ゆっくりと考えて、本気になった段階で伝えるようにしてください。

「本音」を伝えすぎるのは悪いことなのか

相談者の中には、「ついつい本音で話しすぎてしまうために夫婦喧嘩が絶えない」という方がいらっしゃいます。

私自身、夫婦喧嘩が多いことは悪いことだとは思っていません。

繰り返しになりますが、どんな夫婦でも喧嘩になるので、重要なことは長引かせずにすぐに仲直りすることです。

ただ、「本音」という言い訳をして、ただ感情をぶちまけ、相手のことを思いやる気持ちを忘れている人がいるのが気になります。

逆に、相手に遠慮して自分の本音を一切言わないというのも、これも問題があると思います。

夫婦というものは、お互い協力して共に生活していくパートナーです。そのため、喧嘩があっても乗り越えることで、生活や夫婦関係をより良いものにしていきたいですよね。

夫婦喧嘩をストレス発散や自分の正しさを証明するという手段にしてはいけません。

加えて、相手が嫌がる可能性がある「本音」を言う時には、いつも以上に思いやりを持っておこなうということを意識してください。ただ思いやりを持っていても、相手に伝わらないので、「喧嘩したいわけじゃないから真剣に聞いて」と前置きをするのもよいでしょう。

こうした積み重ねをしていないと、いざという時に何も話し合えない夫婦になってしまいます。

そうならないためにも、少しずつ変えられる部分は変えていけるといいですね。