夫婦関係

夫婦関係に疲れた人が見直すべきは会話!?関係修復は今から始められる!

夫婦関係に疲れた人が見直すべきは会話!?関係修復は今から始められる!

結婚を決めた一番の理由として、「相性」をあげる人は実に多いです。

結相手のことを「一緒にいて楽」「ありのままでいられる」「気を遣わなくていい存在」と思って結婚しても、出産・子育て、転職・引越しなど、ライフステージが変わっていくと、相手との関係性も変化するため、疲れを感じることも当然あるでしょう。

そんな時に重要になるのが、夫婦の会話です。

夫婦の会話を見直すことで、あなたが感じているその疲れを和らげることができるのです。

夫婦関係で疲れを感じている方、もちろん外でストレスを発散するのも大切です。でも、根本的な問題を解消しない限り、少しずつ疲れは溜まっていってしまいます。この機会に、夫婦問題を見つめ直してみませんか。
この記事で紹介する会話法は、きっと夫婦関係で疲れたあなたの手助けになるでしょう。

夫婦関係が疲れる根本原因は?

私の元に相談に来た方の話を聞いていると、「もう夫婦関係に疲れた・・・」と口にする人がとても多いのに気づきます。

もちろん、原因は様々です。

  • 旦那が家事や子育てを手伝ってくれない
  • 休みの日に家族サービスをしてくれない
  • 趣味や仕事を優先させている
  • 自分の親族(義実家)の扱いが雑

などなど、こうした不満が積もり積もって、離婚に至る・・・というのは誰でも想像できますよね。

でも、ちょっと待ってください。実は、これらは夫婦関係に疲れる根本的な原因ではないのです。

私は「夫婦関係に疲れた」と漏らす人に、必ずある質問をします。

「ちゃんと夫婦でその問題について話し合っていますか?」

するとほとんどの人は、「話し合っている」と言います。

でも、私が見てきた相談者さんのほぼ100%が話し合い、つまり夫婦で会話ができていないと断言できます。

一体どういうことでしょうか。

「言いたいことを言うだけ」では話し合いにならない

多くの方が勘違いしていますが、話し合いはお互いが言いたいことを言い合うものではありません。

今の生活に疲れたと言う人に聞いてみると、愚痴や不平・不満をパートナーにぶつけている人が目立ちます。

誰しも経験があるでしょうが、一方的に愚痴を聞かされる場面を想像してみてください。

たまに会う友人ならさほど気にはならないでしょう。

でも、一緒に生活している人から顔を合わせるたびに愚痴をこぼされたら・・・気持ちよく過ごせる人などいません。

自分自身の夫婦の会話を振り返ってみてください。

どちらか一方、あるいは双方が「言いたいことを言うだけ」の状態になっていませんか?

私は仕事柄、女性からの相談を受けることが多いです。女性から相談を聞いた後、その旦那さんから話を聞くことがありますが、決まって以下のようなことを口にします。

  • 会話の内容が不満や文句ばかりになる
  • 一方が興味のない話ばかり続ける
  • 生活リズムが合わない

こうした不満を抱えている方は、要注意です。ただ、自分ではなかなか気づけないもの。そんな時は、あなたが話している時に「相手の顔を見る」ということを勧めています。会話中、相手の表情を観察したことはありますか。口では相槌を打ってくれていても、表情が明らかに死んでいるなんてこともあるのです。そんな表情をしている場合、話し合いができているとは言えません。

夫婦円満の秘訣は会話にあり!?

どんな夫婦であれ、長年一緒に暮らしていれば、不満が出てくるものです。

不満の中には、根本的な解消が難しいものもあるでしょう。

たとえば、平日残業が多い旦那に休日に家族サービスを強要すれば、体を壊す恐れがあります。

でも、夫婦で話し合ってお互いが納得することができれば、不満を溜めることなく、うまく関係を築いていくことができるでしょう。

「夫婦は常に相手のことを気にかけてるでしょ」などと思わないでください。

気持ちというものは目には見えません。あなたがいくら相手のことを思っていても、その気持ちを口にして伝えなければ、相手に伝わることはないのです。

よく夫婦円満のコツとして、「感謝の気持ちを伝え合う」と言われます。

これは、感謝の気持ちを伝える以上に、些細なことでも夫婦でコミュニケーションをとっていくという営みこそ意味があるのだと私は考えています。

もちろん、言葉以外のコミュニケーションもあるでしょう。でも、会話という方法が一番有効なのです。

夫婦円満でいるためには、何よりも会話が大切だという私の考えをわかっていただけたでしょうか。

今でこそ、このように考えていますが、私も結婚生活には2度失敗しています。今振り返ってみれば、離婚に至る数ヶ月、旦那とまともに会話などした記憶がありません。あの時、ああしていれば・・・なんて今でも思うことがあります。もちろん、どんなに頑張っても無駄だったかもしれません。ただ、私の元に相談にくる人には、後悔して欲しくないので、無理のない範囲で話し合いをおこなってもらうようにしているのです。

夫婦の会話を見直す−過程を重視する「ラポートトーク」

夫婦の会話が大切と言われても、今までなんとなくおこなってきた夫婦の会話を、どのようにすればいいかなんてわからないですよね。

みなさんは、ラポートトークというものを聞いたことがありますか?

ラポールは心理学の用語で「相手との信頼関係を築く」という意味があります。

つまり、ラポートトークとは「相手との信頼関係を築くための話し方」ということになります。

会話をする中で、相手の感情や話の過程を大事にしながら、相手との心理的繋がりを図っていくのです。

少し難しくなりましたが、話の内容よりも「話している相手の感情に寄り添う」という方法だと思ってください。

このラポートトークは、一般的に、女性が得意な傾向があり、男性は苦手とされています。

逆に、男性は「レポートトーク」と言われる、結論から簡潔に話す方法が得意だとされています。仕事の会議で話す場面を思い浮かべればわかりやすいでしょう。

言うまでもありませんが、夫婦の会話では「ラポートトーク」をおこなっていくべきなのです。

ラポートトークの具体的な方法は?

では、実際にどのようにおこなえばいいのでしょうか。

先に言えば、ラポートトークに模範解答のような正解は存在しません。

なぜなら、相手との会話の過程を大事にし、感情に寄り添うことが大切であるため、マニュアル的になってはいけないからです。
ただ、いきなり言われてもわからないという方については、以下の2点に注意して会話を行ってみてください。

①相手の返答に共感する

たとえば、あなたが旦那に「最近残業多いけど、忙しいの?」と聞いたとします。

すると、旦那が「そうなんだよ。繁忙期でね。」と答えたら、

「そっか。今の時期は毎年忙しいもんね。いつもお疲れ様。明日は休みだからゆっくり寝てていいからね」

と、相手に共感することが大切です。共感の仕方は様々だと思いますが、「相手を否定する」や「話を流す」ということだけは絶対にやってはいけません。

②「会話を続けるため」だけの質問はしない

夫婦の会話が大事だと説明すると、質問攻めにする人などがいますが、それも絶対にやってはいけません。

あくまでも、会話をすることが目的なのではなく、夫婦の信頼関係を築くことが重要です。

そのため、無理に会話を続けようとしなくていいのです。沈黙があっても大丈夫。

沈黙してしまった時は、相手の表情を見てみましょう。きっと今まで気づけなかったことに気づけます。

夫婦の場合、相手の体調や状況を意識しつつ、放っておくということも必要なケースがあるでしょう。ただ、その時も、ただ放置しておくのではなく、「私はあなたを気にかけている」ということを示した上で、やさしく見守ってあげてください。こうした意思表示をすることも、ラポートトークの一環だと私は思っています。

会話は「始める前」が肝心

夫婦の会話には、ラポートトークが重要だと説明してきました。

ただ、時にはレポートトークのように、結論から話すことが効果的な場面もあるでしょう。

そこで大切になるのが、会話の始めに「どうしたいのか前置きをする」ようにしてみてください。

たとえば、ただ愚痴を話したい場合、「ちょっと聞いて欲しいことがあるんだけど・・・」などと断りを入れてから話し始めると、相手はただ聞いていればいいことがわかります。

逆に、意見やアドバイスが欲しい場合、「ちょっと意見が欲しいんだけど・・・」などと前置きすれば、相手も真剣に聞いて、何かしらの意見を言ってくれるでしょう。

こうした意思表示をされることで、相手も「どのように話を聞けばいいか」がすぐにわかります。

女性の中で、ただ話したかっただけなのに、旦那から正論を言われ、ついつい「そんな正論聞きたくない」と言い、お互い険悪なムードになったということはありませんか?

こうしたことも、最初に前置きをしておけば、お互い嫌な気持ちにならずに済むというわけです。

女性は会話をしながら気持ちを整理する!?

ここまで、ラポートトークは女性が得意で、レポートトークは男性が得意と説明してきました。

これを読まれている方の中には、「女性は会話をしながら気持ちを整理する」という話を聞いたことはありませんか?

そのため、女性はダラダラと結論がない話をしがちで、聞いている男性は途中で飽きてしまう・・・といったものです。

もちろん、こうした傾向が女性に強いのは、私も感じることがあるのは事実です。

でも、実際はただの個人差でしかないとも最近は思います。男性の中でも、ラポートトークが得意な人もいれば、逆にレポートトークが得意な女性もいる。ただそれだけです。

相談に来た人にこうしたことを説明すると、「夫婦で会話をするのに、こんな面倒なことを考えなきゃいけないの?」などと言われることがあります。

私は、素のままで過ごしていれば、円満な夫婦になるなど幻想だと思っています。

もちろん、無理はよくありません。でも、最低限のマナーと努力によって、夫婦生活というものは支えられているのです。

夫婦生活に疲れたという人は、夫婦の会話を見直すことから始めてみませんか。